景気後退が強材料となる怪

株式

相場は美人投票

経済学者のケインズの言葉に「美人投票」なるモノがありますが
米国が政策金利の引き上げを行って以降の主役は「政策金利」なのでしょう

政策金利の上げ幅や、政策金利の終着点、政策金利の引き上げ期間etc
政策金利に関することで市場は揺れ動いているようです

株式ならば企業の業績に関係ない「政策金利」ですが
巡り巡って景気動向を左右するのですから
政策金利一つで雰囲気が良くなったり悪くなったり

為替ならば金利のより高いところにお金が流れやすく
しかも高い金利が基軸通貨のドルならば
誰だってドルが欲しいとなりドルの動きに強い影響を及ぼしてくるのが
「政策金利」となってくるのでしょう

みんながみんな「政策金利」に注目しているのですから
逆らう手はない
のだと思われます

景気悪化で株価上昇の怪

政策金利を上昇させると通貨の価値が上がりますから
相対的にモノの価値が下がります
金融引締でもあるのですから
景気の悪化にも繋がります

そもそも米国が政策金利を引き上げているのは
酷いインフレの最中であるがため
政策金利を上昇させインフレ抑制を狙っているわけです

しかし、米国のインフレは手強いようで
若干ずつしかインフレが収まってきません

長い期間、政策金利を高いところで維持すれば
モノの価値は下がってくるのでしょうが
同時に景気の悪化に繋がってきます

高い金利を支払ってまで投資をする行為が減り
通貨がドルに留まり景気の悪化
火を見るより明らかな現象なのでしょう

しかし、景気動向を伺う一つの指標である株式
景気が悪化すると言われている昨今において
上昇の形を作り出しているから不思議

引用元 Trading View

チャートの形を見れば
ダブルボトムからの反発ですから
教科書通りの上昇だということなのでしょう

テクニカルから判断をすれば教科書通りでも
金利が上昇し景気後退局面であると言われているのに
何故に株式が上昇するのか?

難しい話であり怪です

主役は政策金利なのだから

政策金利は上昇局面です
今後も上昇トレンドを継続なのでしょう

しかし、この政策金利の上昇を止めるには
インフレ抑制しか無い状況下のようですから
インフレ抑制とかインフレ沈下というワードには敏感な市場

景気のいい話が継続されてしまえば
インフレ状態が継続されるでしょう
しかし、景気の悪い話が出てくればインフレが抑制される?

インフレが抑制されたならば
政策金利は下げられ米ドルの魅力が薄れ
投資妙味が出てくる

市場の反応はこの辺りまで進んでいるようです

ですから、ざっくりと考察をすれば
今の株式市況は不思議な話ですが
景気後退の話が強材料となっているのでしょう

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