インフレに強い金はまだ上昇する?

戦略・戦術

インフレ状態で取るべき政策

欧米諸国はインフレに苦しんでいるようです
物価が上昇し賃金が上昇し
欧米の中央銀行(FRBやECB)はインフレを抑えようと
政策金利を上昇させています

インフレとはモノの値段が上昇し
貨幣価値が下がること

モノの値段を抑えて
貨幣価値を上昇させるための金融政策となれば
政策金利を引き上げるとということになるのでしょう

政策金利を上昇させると
物価は下がるでしょうし
貨幣価値は上昇するのでしょうが
同時に副作用として景気後退が出現してくる可能性が高まります

中央銀行の仕事を考えれば
1:物価の安定
2:雇用維持
という2本柱と言っても過言ではなく
景気後退となれば雇用維持が難しくなります

物価を安定化させ雇用を維持する
インフレ状態となったときには難しい政策となりますが
欧米諸国の中央銀行はこの難題に立ち向かっている状況です

庶民レベルで考えると

ここまで述べてきたことはマクロ経済的な話で
庶民レベルからしてみれば
全く関係のないお話し

庶民レベルからしてみれば
「物価の上昇を抑えろよ!」
「賃金をもっと上げろや!」
「何でもいいからなんとかしろよ!」
と、身勝手な言い分が並ぶばかり(笑)

しかし、1年後・5年後・10年後を見据えた立ち位置と
今日を生きるために必死な立ち位置とでは
明らかに立っている地点が違いますし
見ている方向も違ってきますから
仕方のないこと

庶民レベルからの視点で考えてお話しを進めてみたいと考えています

インフレ時に強いとされているのが
株式や金(ゴールド)、そして土地と
何らかの「モノ」だと言うことです

モノの値段が上昇し貨幣価値が下がるのがインフレならば
現在持っている現金を何らかのモノに変えておくことがベター
ある程度の資金で何とかなるのが
株式や金(ゴールド)となるのでしょう
土地となるとまとまった資金が必要となりますので

今からでも間に合うのか?

株式や金(ゴールド)の話になりますと
「今からでも間に合いますか?」
「どのくらい値上がりますか?」
と、儲け話の話となってきます

損をするためにやるわけではないでしょうから
当然と言えば当然の話しとなりますが
これからまだ値上がりするかどうかなど
神様や預言者でもなければ分からない話です(笑)

「インフレがまだまだ続く」
「利上げをしてもインフレは止まらない」
と、あなたが考えているのならば
株式にしても金(ゴールド)にしても
まだまだ上昇する余地があるのでしょう

逆にあなたが
「利上げでインフレは沈静化する」
「景気後退でモノの値段は上昇できない」
と、あなたが考えているのならば
今からでは手遅れということになるのかも知れません

先を読んで考えるのが市場

巷で言われていることの中に
「株式は半年後・1年後の価格を取引している」
と、言うようなことがあります
まさにその通りで
今の時点ではインフレ状態でも
半年後・1年後にはどんな経済状態となっているか?
そんなところも考えながら現在の価格は形成されています

この辺りは庶民レベルの視点ではなく
マクロ経済的な視点が必要なところなのでしょう

そして、上記のチャートはドル建ての金(ゴールド)になります
約20年間の動きを網羅したチャートになります

このチャートだけではなんとも言え無いのかも知れませんが
インフレはピークを出している
そんなチャートにも見えてきます

もちろん、金価格がインフレだけで決定づけられるわけではありませんから
インフレが抑制されたとしても
高値を追うことは十分に考えられることです

ですが、チャートの形からは1400ドル辺りを試しても
不思議ではないようなチャートとなっているのかも知れません

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