ドル独歩高のトレンドが終わる日

為替

10月米雇用統計から分かること

10月米雇用統計が発表され
非農業部門雇用者数が26万1000人増加
失業率が3.7%
という結果に

事前予想は非農業部門雇用者数が19万1000人増加で
失業率が3.6%であったため
予想の数字を上回りドルが買われる結果となった模様

このような数字を受けてこれまでの市場ならば
ドルが買われ米10年国債利回りの金利が上昇することになっていたのでしょうが
今回の市場の反応は
ドルが売られ米10年国債利回りは若干上昇する動き

「ドルだけを買い続けることに飽きた」だとか
「26万1000人増加は2020年12月以来最低の伸び」だとか
「失業率は上昇」だとか
「中国のゼロコロナ政策の緩和期待」だとか
結果的にドルを売る材料を見つけ出してはドルを売ってきた模様

市場のマインドに変化が生じてきているのかも知れません

ドルインデックス

論より証拠
ドルインデックス日足見て確認をしておきたいと思います

【出処 Trading View

実線は雲の中へ突入し52日線とデッドクロス
遅行線は実線とデッドクロス状態

下値を試したいようなチャートの形へ変化しているのかも知れません

ユーロドル

次にユーロドル日足を見ておきましょう
ドルインデックスの構成はニューヨーク商品取引所において
ユーロの占める割合が非常に高く57.6%
ちなみ円は13.6%であり
ポンドは11.9%
カナダドルが9.1%
となっており
スウェーデン・クローナが4.2%で
スイスフランが3.6%
すべて足すと100%となっています

【出処 Trading View

ユーロは大きく反発しています
実線は52日線とゴールデンクロスし雲を上に抜けた形
遅行線は実線の上に出ているチャート

下降トレンドの中ではあると思われるものの
安値からの立ち上がりに強さを感じさせています

ドル円

次にドル円日足を見ておきましょう
日本で取引をしていれば
ドル円を無視することは出来ませんから

【出処 Trading View

ドル円は下落しています
実線は13日線・基準線とのデッドクロス状態
52日線の上では推移している模様

遅行線は実線の上を推移しており
弱さを見せていない状況のようです

上昇トレンドの中で推移しており
弱さという面では完全に見せていないものの
上昇トレンドの中で高値からの下降トレンドを作っており
保合い状態に入っている模様

踏ん張りどころではあるものの

ドルの強さが完全に失われた状況ではないものの
ドルを売る材料に敏感に反応をしたり
リスク選好の動きが出てきているだけに
仮定の話をしておかねばならない状況なのかも知れません

もし、ドルインデックス日足が雲を下に出てきた場合
そして同時に10/26終値109.690や10/27安値109.535を実線が下に出てきたときには
チャートが下に抜けた形となります

このような形となれば
当然ではありますが、ユーロドルにもドル円にも
変化が訪れてくることになるのでしょう
割合の大きいユーロドルは特に

為替がトレンドの転換を迎えたとなれば
他市場にも影響を与えてくることになるでしょうが
この先のドルインデックスのチャートには注目をしておきたいものです

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