1ドル=140円のドル高円安とは?
ドル円が24円ぶりの水準となる140円台を突破
ドル高円安の状況となっています
2021年1月には1ドル=102.60円と言うことでしたから
2年足らずで37円ほどのドル高円安となっている状況です
2021年1月には100ドルの洋服を10260円で買えたのですが
現状の為替レートだと同じ100ドルの洋服が14000円出さないと買えないということ
何も変わっちゃいないのにドル円のレートが勝手に変化し
多くのお金を出さないと舶来品が買えないというのが円安
円安は日本を滅ぼす?
ただ、これが輸出をしている方々にとっては
逆のことが言えるわけで
2021年1月に100ドルで売っていた洋服では10260円しか貰えなかったのに
今の為替レートだと14000円貰えるのだから大喜びの状況です
輸入品を扱ってそれに頼っている国民は犠牲になって
輸出企業にとっては喜ばしい状況
日本は輸出国だと言われていますので、国益にはなるのでしょう
巷では「円安で日本が滅ぶ」的な論調がありますが
一概にはそうとも言い切れないのが現実ですから
冷静に判断しないとならないのでしょう
そもそも、戦後の日本は恩恵を受けて
1ドル=360円という驚きの為替レートで経済発展をしてきました
円安で日本が滅ぶという論調は
間違いだとは言いませんが適切ではないのかも知れません
円安は何処まで進む?
果たして何処までドル高円安が進むのか?
現在のドル高円安は、インフレで苦しむ欧米諸国に対し
デフレ気味に推移している日本という図式が成り立っており
インフレ抑制のために政策金利を引上ている欧米諸国に対し
ここで政策金利の引き上げを行えば景気後退に入るであろう日本という状況であり
欧米諸国と日本との金利差がこのドル高円安を生んでいると言っても過言ではありません
噛み砕いて簡単に申し上げれば
「金利の付くドルと金利の付かない円のどちらを持っていたいですか?」
ということになります
ドルで預金をしていれば黙って金利が付きますが
円で預金をしていても金利はつかない
ドルを持っていたいと思いませんか?
ということで、何処までドル高円安が継続するのか?
過去のチャートを見ておきたいと思います
1993円からのチャートが上記です
月足となっています
すると1998年8月に147円を突破していることが確認できます
現状の形からするとこの147円を目指して推移していることが確認できます
絶対ではありませんが
24年前に付けたときの高値ですから
それなりに意識をされていると思います
そして、147円どころを突破するということも考えておく必要もあるでしょうし
147円に届かないということも考えておく必要があるかと思います
しかし、チャートを見れば147円どころを目標に上昇していることが確認できます
金利の上昇が続くであろう欧米諸国に対し
金利を上げることが出来ない日本
この状況が続く限り、なかなかドル安円高へと動くことも難しいとは思います
もちろん、相場は先を読んで動いてきますから
実際に金利動向が変化をする半年前くらいからドル安円高に動いてくる可能性がありますから
動向には注目をしておく必要があるのでしょう
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