禁じ手の為替介入
財務省が円買いドル売りの為替介入をしてきました
円買いドル売り介入は約24年ぶり
しかし、東日本大震災のときにはドル買い円売りの為替介入をしておりますので約11年ぶり
このときはG7での協調介入でしたので
規模も今回の比ではありませんでした
そもそも為替介入というモノは
あまり良いことだとはされていませんから
滅多なことではやってこない荒業
今回は禁じ手気味の「為替介入」をやってきたことに関して
少し考えてみたいと思います
為替介入とは?
2022年09月22日夕刻に財務省が日銀を通じてドル売り円買いの為替介入を実施しわけですが
「為替介入」という単語自体、なかなか目に触れない単語
社会人になったばかりの娘に
「財務省が為替介入をして市場が大変だよ」
と、嘆いたところ
「えっ?財務省の飼い犬が大変なの?」
と、頓珍漢なことを返答してくれました(笑)
それなりに大学を出たばかりの人間ですが
なかなか耳にしない単語ですから
TVや新聞だけでしか情報を入手していないと
「為替介入」という単語は遠い異国の言葉にも聞こえてしまうのかも知れません
日銀のHPに詳しく解説が出ておりました
為替介入(外国為替市場介入)とは何ですか? 誰が為替介入の実施を決定し、誰が為替介入を行うのですか?
日本銀行における外国為替市場介入事務の概要
簡単に為替介入の目的を言ってしまえば
為替介入の目的は、為替相場の急激な変動を抑え、その安定化を図ること
今回は急激な変動があったの?
2021年から40円のドル高円安となっており
2022年からだと30円のドル高円安となっています
今に始まったドル高円安の動きではありませんが
円安で輸入品が高騰し、物価が上昇しているとここ最近騒がれておりますし
何でもかんでも値上げラッシュとなっている状況下ですから
物価高を実感されている方も多いかと思います
様々な状況等々を鑑みての為替介入ということだと思われます
もちろん、ドル高円安は物価上昇の一因ではあると思われますが
これだけで物価が上昇しているわけではありません
コロナ禍でサプライチェーンが混乱し輸送費の高騰
そして、コロナ禍による景気低迷を防ぐための金融政策でインフレを誘導した部分もありますし
ロシアのウクライナ侵攻によりエネルギー価格が高騰している要因もあります
様々要因が重なり合っての物価高騰でありますが
この物価高騰を抑えるためのドル売り円買い介入という側面も存在していると思われます
何はともあれ
「為替介入」であって、「飼い犬」ではありませんので
ご注意あれ!
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